仏独、イラン新政権に核交渉復帰を要求 外相が会談
ロイター / 2021年9月2日 9時37分
9月1日、フランスとドイツは、6月のイラン大統領選以降、中断されている核交渉への迅速な復帰をイラン側に求めた。写真はイランの国旗。ウィーンのIAEA本部で5月撮影(2021年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ベルリン/パリ 1日 ロイター] - フランスとドイツは1日、6月のイラン大統領選以降、中断されている核交渉への迅速な復帰をイラン側に求めた。
仏外務省によると、ルドリアン外相がイランのアミラブドラヒアン新外相と電話会談し、イランが協議に戻ることが急務だと伝えたという。
イランと米国による間接協議は、イラン新大統領に強硬派のライシ師が選出された6月以降、中断されている。ライシ師は8月5日に就任した。イランと関係6カ国は4月から、米・イラン双方の核合意復帰に向けて協議を行ってきた。
イラン高官2人は7月、ライシ師が協議に「より強硬な路線」で臨む方針だとロイターの取材に対して述べていた。
アミラブドラヒアン外相は8月30日、協議は「2─3カ月」で再開される可能性があると述べたが、それが現時点か先月の新政権発足時からなのかは不明。
これに先立ち、ドイツもイランに対し「できるだけ早く」協議を再開するよう要求。報道官は「われわれには準備ができているが、時間枠は無期限ではない」と述べた。
英仏独3国は先月、イランがウラン濃縮度を兵器級に近い水準に引き上げていたとする国際原子力機関(IAEA)の報告書を受け、重大な核合意違反と非難していた。
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