カナダ製造業ＰＭＩ、11月はやや鈍化も拡大続く

　１２月１日、ＩＨＳマークイットが公表した１１月のカナダ製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は季節調整済みで５７．２と、前月の５７．７から低下した。オンタリオ州の自動車部品工場で２０１７年撮影（２０２１年　ロイター／Fred Thornhill）

［トロント　１日　ロイター］ - ＩＨＳマークイットが１日公表した１１月のカナダ製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は季節調整済みで５７．２と、前月の５７．７から低下した。

ただ、サプライチェーン（供給網）の深刻な問題にもかかわらず生産は増加し、景気拡大と縮小の分岐点となる５０は昨年７月以来上回っている。

ＩＨＳマークイットのエコノミスト、シェリーヤ・パテル氏は文書で、「１１月もカナダ製造業の強い成長が示された。生産が大きく増加する一方、内外需要の着実な増加も寄与した」と述べた。

生産指数は５４．１で前月の５３．９から上昇。購買在庫を示す指数は５４．４と、前月の５４．８から低下。製造業者は引き続き納期の遅れや材料不足に備えて在庫を積み増している。

サプライヤーの納期を示す指数は、統計開始以来２番目の落ち込み。受注残指数は生産が需要に追いつかず、過去最高水準に上昇した。