韓国統一地方選、尹大統領の与党勝利 政権基盤固める

　６月２日、韓国で１日、主要な１７の市・道の首長を選ぶ統一地方選が実施された。２日に明らかになった開票結果によると、先月就任した尹錫悦大統領（写真）の与党「国民の力」が勝利し、政権基盤を固めた。提供写真（２０２２年　ロイター／Yonhap ）

［ソウル　２日　ロイター］ - 韓国で１日、主要な１７の市・道の首長を選ぶ統一地方選が実施された。２日に明らかになった開票結果によると、先月就任した尹錫悦大統領の与党「国民の力」が勝利し、政権基盤を固めた。

尹氏は「選挙結果は経済を再生させ、人々の生活により気を配るようにとの国民からの声と受け止めている」とする声明を出した。

２大都市ソウルと釜山の市長選は、与党の現職が対立候補を破った。

また、国会議員の補欠選挙も７選挙区で実施され、与党候補者がこのうち５議席を獲得。野党が支配する国会で１議席増やした。

革新系野党「共に民主党」のパク・ジヒョン暫定共同代表は、国民の支持を得ることに失敗したとして「完全な敗北」を認めた。ツイッターで、３月の大統領選も含め「国民の２度目の審判を謙虚に受け止める」と投稿。「新しく若い党として再出発する」とした。

パク氏を含む党指導部は敗北の責任を取って辞意を示した。一方、人口最多の京畿道での勝利は共に民主党にとって明るいニュースとなった。

また、元大統領選候補の李在明氏（共に民主党）と安哲秀氏（国民の力）がいずれも国会議員補欠選で勝利した。