Ｇ７、ロシアの原油利益制限に「あらゆる選択肢検討」＝外相声明

主要７カ国（Ｇ７）外相は、ロシアがエネルギー価格の高騰から利益を得るのを防ぐために、あらゆる選択肢を検討していると表明した。６月２７日、ドイツで撮影（２０２２年　ロイター/Lukas Barth/Pool/File Photo）

[ロンドン ２日 ロイター] - 主要７カ国（Ｇ７）外相は２日、声明を発表し、ロシアがエネルギー価格の高騰から利益を得るのを防ぐために、あらゆる選択肢を検討していると表明した。設定した価格かそれ以下で購入されていない場合は輸送を阻止する措置なども含まれるという。

英政府が発表した声明によると、Ｇ７は「国際パートナーとの協議で合意された価格以下で購入されない限り、ロシア産原油と石油製品の世界的な輸送を可能にする全てのサービスを包括的に禁止する」ことを検討。こうした措置を検討するにあたり、最も脆弱で影響を受ける国々がエネルギー市場へのアクセスを維持できるよう緩和策も検討するとした。

その上で「ロシア産エネルギーの利用をそれぞれの国内市場から段階的に排除していく中、ロシアのエネルギー部門からの収入を減らし、世界のエネルギー市場の安定を支援し、特に低・中所得国への経済的影響を最小限に抑える解決策を模索する」とした。