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AI安全性巡る国際協調宣言、米中・EUが合意 英でサミット

ロイター / 2023年11月2日 10時32分

英政府は1日、ロンドン近郊のブレッチリー・パークで始まった人工知能(AI)安全サミットで、AIの安全性に関する国際的な取り組みの強化を目指した宣言「ブレッチリー宣言」を発表した。(2023年 ロイター/Leon Neal)

[ブレッチリー・パーク(英イングランド) 1日 ロイター] - 英政府は1日、ロンドン近郊のブレッチリー・パークで人工知能(AI)安全サミットを開催し、AIの安全性確保に向け国際的な取り組み強化の必要性を盛り込んだ「ブレッチリー宣言」を発表した。米中や欧州連合(EU)などが合意した。

サミットには米実業家イーロン・マスク氏や対話型AI「チャットGPT」を開発した米新興オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)も参加。宣言には25カ国以上とEUが署名した。

宣言は懸念されるリスクを特定して科学的理解を深めることと、リスクを軽減するための国を超えた政策構築の2本柱から成る。

中国科学技術省の呉朝暉次官はサミットの冒頭で、中国は国際的な「ガバナンス(統治)の枠組み」構築に向けAIの安全性で協力を拡大する用意があると表明。「国の規模に関係なく、各国はAIを開発・活用する平等な権利を持っている」とした。

マスク氏は「公正なルールとは何かは分からないが、監視を行う前に本質を理解することから始めなければならない」と述べた。リスクが生じた場合に警鐘を鳴らす独立した「審判」が有用になるとの見方を示した。

EUはAI規制でデータのプライバシーや監視の問題、それに伴う人権への影響に焦点を当ててきたが、AI安全サミットは用途が広くて高性能な「フロンティア(最先端)AI」がもたらす「人類へのリスク」に主眼を置いた。

英国のドネラン科学・革新・技術相は記者団に「フロンティアAIを巡るリスクの検証は各国が個別に行うだけでなく国家間で協調する必要があることに初めて国家間の合意があった」と強調。

AI安全サミットを半年後に韓国で、1年後にフランスで開く計画も明らかにした。

スナク英首相は宣言について「世界のAI大国がAIのリスクを理解することの緊急性に合意した画期的な成果であり、私たちの子孫の長期的な未来を確かにする助けとなる」と訴えた。

レモンド米商務長官はAI安全サミットで、政府だけでなく民間セクターの協力が不可欠としたほか、米英機関が正式なパートナーシップを確立するとした。

サミットは2日まで開かれる。ハリス米副大統領が2日目の会合に出席する予定。同氏は1日、ロンドンで米政府のAI関連政策について演説を行った。

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