ローム、今後1年めどに長期資金調達を予定 東芝非公開化で

　１１月２日、東芝の非公開化に参画する電子部品大手のロームは２日、財務計画として金融機関５社によるブリッジローン３０００億円のほか、今後１年をめどにパーマネントファイナンス（長期の資金調達）を実施する予定だと明らかにした。写真はロームのロゴ。２０１０年４月、都内で撮影（２０２３年　ロイター/Yuriko Nakao）

Shinichi Uchida

［東京　２日　ロイター］ - 東芝の非公開化に参画する電子部品大手のロームは２日、財務計画として金融機関５社によるブリッジローン３０００億円のほか、今後１年をめどにパーマネントファイナンス（長期の資金調達）を実施する予定だと明らかにした。市場環境を考慮して慎重に検討する。

２日に公表した決算説明会資料によると、東芝非公開化に３０００億円を拠出する目的として、日本産業パートナーズ（ＪＩＰ）主導の企業連合の枠組みのもとで東芝の企業価値を大きく向上させることが可能と評価し、相応のリターンを見込める「有意義な投資機会」と説明した。

東芝の事業の中でも半導体はロームとの親和性が高く、様々な相乗効果を創出できる可能性もあり、非公開化後に具体的な協議を始めるとしている。