ブラジル貿易黒字、10月として過去最大90億ドル 輸入が大幅減

[ブラジリア １日 ロイター] - ブラジル開発商工サービス省が１日発表した１０月の貿易収支は９０億ドルの黒字となり、前月に続き同月としては１９８９年の統計開始以来最大の黒字幅となった。ロイターのエコノミスト調査による予想と一致した。輸入減少が主な要因。

輸入は前年同月比２０．９％減の２０５億ドル。燃料、肥料、農業化学品への支出が著しく減少した。

一方、輸出は農産物の記録的な豊作に支えられ、原油や大豆など主要品目の前年比価格下落が数量ベースで相殺された。ただ金額ベースでは０．７％減少し、２９５億ドルとなった。

年初からの貿易収支は８０２億ドルの黒字だった。輸出は０．３％増、輸入は１２．２％減少した。