米ディズニーのESPN、企業価値240億ドルに=BofA
ロイター / 2023年11月2日 10時40分
11月1日、バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチはノートで、米ウォルト・ディズニーのスポーツ配信部門ESPNについて、企業価値は240億ドルの評価を得る可能性があり、スポーツの競技連盟、アップルなどハイテク企業、ベライゾンなど通信大手らが投資に関心を示すとの見方を示した。写真はディズニーのロゴのイメージ。2022年1月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[1日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは1日のノートで、米ウォルト・ディズニーのスポーツ配信部門ESPNについて、企業価値は240億ドルの評価を得る可能性があり、スポーツの競技連盟、アップルなどハイテク企業、ベライゾンなど通信大手らが投資に関心を示すとの見方を示した。
ディズニーは先月、外部の投資家を誘致するためESPNの財務情報を公表。ESPNは売上高と利益がいずれも減少していることが明らかになった。ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)はディズニーにESPNを手放す考えはないと述べ、合弁かもしくは少数株の買い手を見つけることで動画配信用アプリを創出する方針を示している。
BofAグローバル・リサーチのアナリストチームはアイガー氏の発言など踏まえて、ESPNはディズニーが51%の過半数株を保有し続け、ハーストが20%株を保有していることから、株式の36%が売却されると予想。米プロフットボールNFL、米プロバスケットボールNBAなどの競技団体、アップルやアマゾン・ドット・コムなどスポーツの生中継市場への参入を目指すハイテク企業、ベライゾンやコムキャストなど通信大手がESPN株取得に関心を持つと予想した。
ディズニーがより多くの資本を獲得すればESPNのサービス強化が可能で、スピンオフ(分社化)の選択肢を維持するほか、ESPNが成長著しい動画配信に注力できるようになるなど、ESPN株売却の恩恵は大きいという。
一方アナリストチームは、ESPNは事業転換の節目にあり、株式の買い手にとっての恩恵は「漠然としている」と指摘した。
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