午前の日経平均は続伸、一時3万2000円台回復 米金利低下を好感
ロイター / 2023年11月2日 12時7分
11月2日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比352円83銭高の3万1954円48銭と、続伸して前場の取引を終えた。写真は都内にある証券会社の株価ボード前で2020年5月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Hiroko Hamada
[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比352円83銭高の3万1954円48銭と、続伸して前場の取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過した安心感や米長期金利の低下を受けて、前日の米国株が上昇した流れを引き継ぎ、日本株もしっかりとした展開となった。上げ幅は一時480円を超え、節目の3万2000円台を回復する場面もあった。
日経平均は前営業日比385円高でスタート。その後も上げ幅を広げ、一時485円高の3万2087円13銭の高値を付けた。日経平均が3万2000円台をつけるのは、10月18日以来。前日に引き続き自動車株が堅調に推移したほか、米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことを好感し、半導体関連などハイテク銘柄の一角がしっかりだった。前日の企業決算発表を手掛かりにした個別物色も活発となった。
日経平均は日中高値を付けた後、前引けにかけては伸び悩んだが、3万1900円台後半で底堅さを維持した。
市場では「きょうは一日を通して日経平均は堅調に推移するとみられるが、国内では3連休を控えているほか明日の晩には米雇用統計が公表されるため、さらに上値を試す可能性は低いのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。
三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏は、今後の日本株について「米長期金利がピークを打ったとみられるほか、国内の企業業績が底堅く、上値を試す余地はありそうだ」とみている。年末に向けて日経平均は年初来高値(3万3772円89銭)を超え、3万4000円近辺を試す動きになるのではないか、という。
TOPIXは0.63%高の2325.26ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3471億7000万円だった。東証33業種では、輸送用機器、電気機器、サービスなど19業種が値上がり。鉄鋼、その他金融、鉱業など14業種は値下がりした。
個別では、前日に引き続きトヨタ自動車が3.1%高と堅調に推移。半導体関連株も買われ、東京エレクトロンが3.1%高、アドバンテストが9.2%高となった。
一方、前日に業績予想の引き下げを公表したヤマハは7.5%安で、年初来安値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが811銘柄(48%)、値下がりは800銘柄(48%)、変わらずは47銘柄(2%)だった。
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