英週間賃金、過去四半世紀で最大の伸び率　インフレで実質は低下

ロイター / 2023年11月2日 13時47分

英国家統計局（ＯＮＳ）が１日発表した年次労働市場調査の結果によると、今年４月までの１年間に英国のフルタイム労働者の週間賃金は６．２％増え、少なくとも１９９７年の調査開始以降の２５年間で最高の伸び率となった。写真はショッピング街を歩く人々。ロンドンで２２年１２月撮影。（2023年ロイター/Maja Smiejkowska/File photo）

[ロンドン１日ロイター] - 英国家統計局（ＯＮＳ）が１日発表した年次労働市場調査の結果によると、今年４月までの１年間に英国のフルタイム労働者の週間賃金は６．２％増え、少なくとも１９９７年の調査開始以降の２５年間で最高の伸び率となった。

ただ、家賃を含む消費者物価指数の上昇による影響を差し引いて調整すると、フルタイム労働者の週間賃金の中央値は１．５％減っており、実質賃金は低下していた。

また週間賃金は、民間セクターのフルタイム労働者が７．７％増と過去最高の伸び率を記録した一方、公的セクターは３．７％増にとどまり、前年の４．９％増から伸びが鈍化した。

労働者全体の週間賃金は、男性が６．８％増と、女性の９．１％増に及ばなかったが、フルタイム労働者だけに限ると、男女差はもっと小さかった。