アップル10━12月売上高見通しは前年並み、市場予想届かず引け後株安に

米アップルが２日発表した第４・四半期（７━９月）決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。９月撮影（２０２３年　ロイター/Aly Song）

［２日　ロイター］ - 米アップルが２日発表した第４・四半期（７━９月）決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。ｉＰｈｏｎｅとサービス部門の売上高が増加し、ＭａｃとｉＰａｄの不振を補った。ただ、年末商戦を含む第１・四半期の売上高見通しが市場予想に届かず、引け後の時間外取引で株価が下落した。

ルカ・マエストリ最高財務責任者（ＣＦＯ）はアナリストとの電話会議で、今四半期の売上高は前年並みになると発言。市場では４．９７％増の１２２９億８０００万ドルが予想されていた。

これを受け、アップル株価は引け後の時間外取引で３．６％下げた。年初来では３７％上昇している。

また、第４・四半期の中国の売上高が２．５％減となったほか、ティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は、新型スマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ１５Ｐｒｏ」と「Ｐｒｏ Ｍａｘ」が供給制約に直面していると明らかにした。

ＤＡデビッドソンのアナリスト、トム・フォルテ氏は「売上高、利益ともに予想を上回ったため、安心感が得られるが、上振れは小さく、中国の弱い売上高が懸念される」と述べた。

第４・四半期の売上高は約１％減の８９５億ドル。ＬＳＥＧによると、アナリスト予想の８９２億８０００万ドルは上回った。

１株当たり利益は１．４６ドル。市場予想は１．３９ドルだった。

ｉＰｈｏｎｅ１５の売り上げの大部分は今回の決算に含まれていない。

中国での売上高は１５０億８０００万ドルと、前年同期の１５４億７０００万ドルから減少した。

第４・四半期のｉＰｈｏｎｅ売上高は４３８億１０００万ドルで、アナリスト予想と一致した。

腕時計端末「アップルウオッチ」やワイヤレスイヤホン「エアポッズ」を含むウエアラブル事業の売上高は３％減の９３億２０００万ドルで、市場予想の９４億３０００万ドルに届かなかった。

ＭａｃとｉＰａｄは数四半期売り上げが低迷しており、Ｍａｃの売上高は約３３％減の７６億１０００万ドル、ｉＰａｄは１０％減の６４億４０００万ドル。

アップルＴＶプラスを含むサービス部門の売上高は１６％増の２２３億１０００万ドルで、アナリスト予想の２１３億５０００万ドルを上回った。