サウジアラムコ株追加売り出し、募集開始直後に応募超過 需要の強さ浮き彫り

６月２日、 サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの株式追加売り出しは、募集を開始した直後に応募超過となったもようだ。写真はサウジ・Shaybahにある同社の油田。１月撮影（２０２４年　ロイター/Hamad I Mohammed）

Yousef Saba　Hadeel Al Sayegh　Maha El Dahan

[ドバイ ２日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの株式追加売り出しは、２日に募集を開始した直後に応募超過となったもようだ。

引受金融機関の１社は投資家に「ブッキングは仮条件レンジ内で売り出し規模を完全にカバーしている」との最新情報を知らせたことをロイターが確認した。これは需要が売り出し規模を上回ったことを意味しており、投資家の引き合いの強さが示された。

機関投資家向けの募集期間は６日までで、７日に売り出し価格が決まる。基本的な売り出し規模は約１５億４５００万株で、アラムコ株全体の０．６４％。仮条件レンジは２６．７─２９リヤルのため、上限で売り出された場合、資金調達額は１２０億ドル弱が見込まれる。

ただ引受金融機関による約１０億ドル相当の売り出し規模上乗せが実施されれば、調達総額は１３１億ドルに達し、アラムコ株の０．７％が放出されることになる。