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原油先物2カ月ぶり高値近辺、需要拡大見通しや米利下げ期待で

ロイター / 2024年7月2日 11時37分

 7月2日、アジア時間の原油先物は前日に付けた2カ月ぶり高値近辺を維持している。夏の旅行シーズンに伴う燃料需要増加や米利下げへの期待が背景。写真は自動車に給油する男性。イギリスのバーケンヘッドで昨年7月撮影(2024 ロイター/Phil Noble)

Colleen Howe

[北京 2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日に付けた2カ月ぶり高値近辺を維持している。夏の旅行シーズンに伴う燃料需要増加や米利下げへの期待が背景。

0142GMT(日本時間午前10時42分)時点で、北海ブレント先物は0.20ドル高の1バレル=86.80ドル、米WTI先物は0.13ドル高の83.51ドル。

米ガソリン需要は今週の独立記念日の祝日で夏の旅行シーズンが本格化するのに伴い増加する見通し。全米自動車協会(AAA)は休暇期間中の旅行が前年比5.2%増加し、自動車旅行だけで4.8%増加すると予想している。

ANZのアナリストはこれについて、今年前半に低迷したガソリン需要の回復に寄与する可能性があると指摘した。

供給面ではハリケーン「ベリル」による米石油精製や沖合生産施設への影響に警戒感が出ている。

米供給管理協会(ISM)が1日発表した6月の製造業景気指数は拡大・縮小の分岐点を3カ月連続で下回り、価格指数は昨年12月以来の低水準となった。

インフレ鈍化の兆候を背景に、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げする可能性があるとの期待が再び高まっている。

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