午前の日経平均は続伸、一時290円超高 金融株しっかり
ロイター / 2024年7月2日 11時55分
7月2日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比149円52銭高の3万9780円58銭と、続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年6月撮影(2024 ロイター/Thomas Peter)
[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比149円52銭高の3万9780円58銭と、続伸した。為替の円安基調が続く中で日銀の追加利上げが意識され、保険や銀行など金融株がしっかりと推移した。日経平均は一時290円超高となる場面もあった。バリュー(割安)株優位の展開が続いており、TOPIXは連日で年初来高値を更新した。
日経平均は前営業日比87円安と小幅安でスタートした後、下げ幅を広げ、前場序盤に一時173円安の3万9457円62銭で安値を付けた。ただ、その後は下げ幅を縮小しプラス圏に浮上。金融株や海運株が一段と上昇して相場を支え、中盤には298円高の3万9929円67銭まで上昇した。前引けにかけては上げ幅を縮小し、一進一退となった。
TOPIXバリュー指数は1%高だったのに対し、同グロース指数は0.54%高で、バリュー株の物色が活発だった。
米金利の上昇を背景に為替の円安基調が継続しており、「マーケットでは日銀の追加利上げが意識されている」(フィリップ証券・アナリスト、笹木和弘氏)という。目先も銀行や保険といった金融株への買いや、円安を受けた輸出株への物色が続くとみられ、「日経平均は再び4万円台を試す動きになりそうだ」(笹木氏)という。目先2週間程度は3万9000―4万0500円のレンジでの推移が想定されている。
一方、「市場関係者の関心は次第に企業業績や日米の金融政策イベントに向かうと予想され、様子見ムードが強まりやすい」(国内証券・ストラテジスト)との意見もあった。
TOPIXは0.78%高の2846.21ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1346億5100万円だった。東証33業種では、鉱業、保険、証券など26業種が値上がり。パルプ・紙、倉庫・運輸関連、陸運など7業種は値下がりした。
個別では、第一生命ホールディングスが 、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、T&Dホールディングスがそれぞれ3%超高 だった。メガバンク株も買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループが3.2%高、みずほフィナンシャルグループが2%高だった。
一方、東京エレクトロンは小幅安、レーザーテックは軟調だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり840銘柄(51%)に対し、値下がりが737銘柄(44%)、変わらずが68銘柄(4%)だった。
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