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仏下院決選投票、極右の過半数獲得阻止に向け候補者調整が加速

ロイター / 2024年7月3日 7時32分

 7月2日、フランスで7日に行われる国民議会(下院)選挙の決選投票に向け、第1回投票で得票率トップとなった極右「国民連合(RN)」の過半数議席獲得を阻止しようと、有力政党の間で候補者を調整する動きが加速している。写真は6月、仏ナントの街頭に貼られた選挙関連のポスター前で撮影(2024年 ロイター/Violeta Santos Moura)

Sudip Kar-Gupta Dominique Vidalon

[パリ 2日 ロイター] - フランスで7日に行われる国民議会(下院)選挙の決選投票に向け、第1回投票で得票率トップとなった極右「国民連合(RN)」の過半数議席獲得を阻止しようと、有力政党の間で候補者を調整する動きが加速している。

地元メディアの見積もりによると、候補者登録の締め切り直前の段階で、既に200人余りの候補者が、第1回投票で得票率がより上だった別の候補者がRNに対して優勢に戦えるよう、選挙から撤退する意向を固めたもようだ。

こうした選挙協力が行われる前の時点でも、RNが過半数の289議席を得られるかどうかは不透明だった。

ただ左派の社会党に属するイダルゴ・パリ市長は「(RNとの)対決はまだ終わっていない。われわれは持てる力の全てを動員しなければならない」と訴え、反RN勢力の結集を改めて呼びかけた。

マクロン大統領が率いる与党連合内には当初、反RN票一本化のために第1回投票で劣勢だった自陣営の候補者を取り下げ、極左「不屈のフランス(LFI)」の候補者に選挙区を譲ることには困惑も見られた。

それでもマクロン氏は1日に開いた非公開の閣僚会合で、最優先はRNの政権獲得を食い止めることで、必要ならLFIの候補者支持もあり得るとの姿勢を示した。

世論調査によると、第1回投票で中道右派勢力を選んだ有権者の過半数は、決選投票ではRNに勝てそうなLFI以外の左派候補には票を入れると答えている。

一方、RNを実質的に率いるマリーヌ・ルペン氏は2日、決選投票で過半数を確保できなければ政権樹立するつもりはないとの従来の考えを繰り返すとともに、RN単独で過半数に届かない場合でも、連携勢力と組んで多数派を形成する可能性には含みを残した。

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