米アマゾン、売上高見通しさえず株価下落 消費者の節約志向で
ロイター / 2024年8月2日 9時33分
8月1日、 米アマゾン・ドット・コムは第3・四半期の売上高が1540億─1585億ドルのレンジになるという見通しを示した。写真は仏北部の同社物流施設で2023年1月撮影(2024年 ロイター/Pascal Rossignol)
Greg Bensinger Deborah Mary Sophia
[1日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが1日発表した第2・四半期決算は利益とクラウドコンピューティング事業の売上高が市場予想を上回ったものの、第3・四半期の売上高見通しがさえず、株価は引け後の時間外取引で下落した。節約志向の高まりで消費者が商品をより安く買い求める傾向がみられるという。
第3・四半期の売上高は1540億─1585億ドルのレンジになる見通し。市場予想平均は1582億4000万ドル。
ブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は記者団との電話会見で「消費者はセール品を求めている」と述べ、低価格帯の商品が活発に売れていると指摘した。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)もまた、消費者が商品をできる限り安く購入していると語った。アマゾンの電子商取引(EC)事業は「Temu(ティームー)」や「SHEIN(シーイン)」など中国発の格安ネット通販との競争が激化している。
アマゾンの第2・四半期EC売上高は5%増の554億ドルで、第1・四半期の7%増から伸びが鈍化した。
オルサブスキーCFOは7月に実施した夏のセール「プライムデー」について、「史上最大」の規模になったと述べたが、詳細は明かさなかった。
Mサイエンスのアナリスト、チャールズ・ロジャーズ氏は「クラウドの再加速という点では引き続き勢いがあり、よりポジティブな見方につながるだろうが、小売り面が今の株価の重しになっている」と語った。
アマゾンは競合他社と同様、人工知能(AI)関連の設備投資を増やしている。オルサブスキー氏は今年上期の支出が約305億ドルだったと述べ、第2・四半期の投資額が165億ドル程度だったことを示唆した。
クラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は19%増の263億ドルで、市場予想の259億5000万ドルを上回った。
ジャシーCEOは発表文で、前進している幾つかの分野の中でもAWSの成長加速が突出していると指摘した。
広告事業の売上高は20%増の128億ドルとなったが、市場予想の130億ドルを下回った。
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