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日経平均は一時2000円安、米景気懸念や円高嫌気 下落幅は歴代2位

ロイター / 2024年8月2日 10時40分

 8月2日、 東京株式市場で日経平均は、一時1900円を超える下落となった。 都内の株価ボード前で2023年3月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato )

Noriyuki Hirata

[東京 2日 ロイター] - 2日の東京株式市場で日経平均は、一時2000円を超える下落となった。下落幅は歴代2位に拡大した。米国市場で経済指標の弱い結果を受けて景気懸念が強まり、ハイテク株を中心に米国株が下落したことが嫌気されている。為替の円高も投資家心理の重しとなっている。

日経平均は682円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、前営業日比で一時2019円安の3万6107円29銭に下落した。株価水準が異なるため単純比較は難しいが、下落幅では1990年4月2日の1978円安を上回り、歴代2位となっている。

市場では「ファンダメンタルズ的に何かが大きく変化した状況ではなく、需給的に一方的に売り込まれている印象がある」(大和証券の壁谷洋和チーフ・グローバル・ストラテジスト)との声が聞かれる。

東京エレクトロンは11%超の大幅安で、半導体関連は総じて大きく下落している。アドバンテスト、ソフトバンクグループも大きく下げており、3銘柄で日経平均を570円程度、押し下げている。主力株ではトヨタ自動車や、ソニーグループも大幅安となっている。

「米7月ISM製造業景気指数の下振れ度合いには意外感があったとはいえ、モメンタムが下を向いている中で悪材料が増幅されたような市場反応」(大和の壁谷氏)との見方がある。

日経平均は7月11日に付けた高値(4万2426円77銭)から6000円超値下がりしており、短期的には売られ過ぎのサインも出ている。一方、チャート上で節目となっていた4月19日の安値(3万6733円06銭)を下回り、「かなり苦しい局面で、次の下値めどは2月7日安値(3万5854円63銭)が意識されやすいのではないか」と、SBI証券の鈴木英之投資調査部長はみている。

為替の円高基調が嫌気される一方、「外需よりは内需系が買われやすいが、内需株では指数を押し上げるのは難しい。当面は、日経平均は上値の重い展開が続くだろう」(SBI証券の鈴木氏)との見方もある。

ドル/円は米国時間に一時3月15日以来の安値148.51円まで下落し、足元では149円半ばで推移している。円高基調は輸出関連株の逆風になっており、輸送用機器、電気機器、機械などは業種別の下落率上位に入っている。

アジア時間の取引で米10年金利の低下が加速する中、円債市場では新発10年国債利回り(長期金利)が前営業日比7.0ベーシスポイント(bp)低下の0.960%と、6月20日以来の水準まで低下。国債先物も米債買いに追随する格好で上げ幅を拡大し、中心限月9月限は同65銭高の143円61銭付近で推移している。

米10年金利はアジア時間に3.944%と6カ月ぶり水準まで低下した。

米株市場は、株価の主要3指数がそろって急反落して取引を終えた。ダウ工業株30種とS&P総合500種は1%超、ナスダック総合は2%超、下落して終了した。

米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業景気指数が8カ月ぶりの低水準となり、拡大・縮小の分岐点となる50も4カ月連続で下回った。7月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は11カ月ぶりの水準に増加した。

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