中国、財政刺激策の強化と厳格なインフレ目標必要=人民銀顧問
ロイター / 2024年8月2日 15時48分
8月2日、中国人民銀行(中央銀行)政策顧問の黄益平氏(写真)は、中国は経済成長の促進に向けて財政刺激策を強化するとともに、「低インフレのわな」に陥るのを防ぐためにしっかりとしたインフレ目標を設定すべきと述べた。写真は2017年11月、北京で開催された金融フォーラム「財新サミット」で講演する北京大学教授で中国中央銀行政策顧問の黄益平氏。財新メディア提供(2024年 ロイター)
[北京 2日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)政策顧問の黄益平氏は、中国は経済成長の促進に向けて財政刺激策を強化するとともに、「低インフレのわな」に陥るのを防ぐためにしっかりとしたインフレ目標を設定すべきと述べた。
黄氏は著名エコノミストで、北京大学国家発展研究院の院長を務める。同研究院が対話アプリ「微信(ウィーチャット)」に掲載した記事の中で「マクロ経済政策の強度を高める必要がある。特に、既に決定されている財政支出を早急に実行することが重要だ」との見方を示した。
政策の安定性を維持しようとして人民銀や財政省の政策が保守的になり過ぎると、経済の安定性を損なう結果になりかねないと指摘した。
中国は財政支出を急ぐべきであり、政策立案者は消費よりも投資を優先する姿勢を転換すべきだと述べた上で、より多くの移民労働者が都市に定住できるようにし、住民に現金を配る措置をとるべきと訴えた。
政府はインフレ目標を2─3%と「厳格に」設定し、経済成長目標と同程度の緩やかなインフレを達成するという目標を掲げるべきと主張した。中国は長らく、インフレ目標を3%程度に設定してきたが、ここ数年は目標を大幅に下回っている。
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