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NY外為市場=ドル下落、円は146円台半ば 雇用統計受け大幅利下げ観測

ロイター / 2024年8月3日 6時36分

ニューヨーク外為市場では、ドル指数が約4カ月ぶりの安値を付けた。2010年9月撮影(2024年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル指数が約4カ月ぶりの安値を付けた。7月の米雇用統計を受け、連邦準備理事会(FRB)が9月に0.50%ポイントの大幅利下げに踏み切るとの観測が高まった。

こうした中、円は対ドルで1.84%高の146.62円。一時146.42円まで上昇し、2月2日以来の円高・ドル安水準を付けた。

7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比11万4000人増となり、予想を下回った。失業率が約3年ぶりの高水準となる4.3%に上昇したほか、平均賃金の前年比での伸びが約3ぶりの低水準となった。

CMEフェドウオッチによると、市場では現在、FRBが9月に0.50%ポイントの利下げを行う確率が71%であることが織り込まれている。雇用統計発表前は31%、前日時点では22%だった。

9月に0.25%%ポイントの利下げが決定されるとの見通しは、雇用統計発表前から完全に織り込まれていた。市場が現在見込む年末までの利下げ幅は1.16%ポイント。

シカゴ地区連銀のグールズビー総裁はこの日、FRBは「着実に」動く必要があると述べ、雇用統計を受けた大幅利下げ観測をけん制した。

ただ、サルマヤ・パートナーズ(ニュージャージー州プリンストン)の社長兼最高投資責任者、ワシフ・ラティフ氏は「これが成長不安の実態だ」とし、「米経済が実際に減速しているとの認識が市場で広まりつつある」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は一時3月14日以来の安値となる103.12に下落。終盤の取引で1.1%安の103.21。1日の下落率としては昨年11月以来最大となった。

円は対ドルで7月3日に161.96円と、38年ぶりの安値を更新。その後は、政府・日銀による介入のほか、低金利の円を売って高金利通貨などを買う円キャリー取引の解消などを背景に、円相場は上向いていた。日銀が今週の金融政策決定会合で追加利上げを決めたことも、円相場の上昇につながっている。

円に対してはスイスフランと共に、株安や地政学的懸念を背景に安全資産としての需要が高まったことも押し上げ要因になった。

スイスフランは対ドルで1.58%高の0.859フランと、2月2日以来の高値を付けた。

ユーロは対ドルで1.12%高の1.0912ドル。一時は7月18日以来の高値となる1.0927ドルを付けた。

英ポンドは対ドルで0.53%高の1.2807ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.74%安の6万2878ドル。 

ドル/円 NY終値 146.54/146.55

始値 148.79

高値 149.12

安値 146.42

ユーロ/ドル NY終値 1.0908/1.0910

始値 1.0823

高値 1.0926

安値 1.0823

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