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財新中国製造業PMI、8月は50.4に上昇 予想上回る

ロイター / 2024年9月2日 15時33分

 9月2日、財新/S&Pグローバルが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と、前月の49.8から上昇し、アナリスト予想の50.0を上回った。写真は中国の蕪湖で撮影、提供写真(2024 ロイター/China Daily)

[北京 2日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが2日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と、前月の49.8から上昇し、アナリスト予想の50.0を上回った。新規受注が好調で景況拡大・縮小の分かれ目となる50を上回った。

新規受注は増加に転じた。生産は10カ月連続で増加した。消費財と中間財セクターの企業が生産の伸びをけん引した。

一方、外需の悪化により新規輸出受注は8カ月ぶりに減少した。クリスマス向け商品の出荷が始まる中、先行きに対する懸念が強まった。新規輸出受注の減少ペースは2023年11月以降で最も速かった。

中国と主要貿易相手国との貿易摩擦の激化も輸出に影を落としている。

財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「財新PMIの数値が拡大領域に戻ったとしても、成長は限られている」とし、「政府の野心的な年間経済成長率目標を踏まえると、今後数カ月の成長安定に向けた挑戦と困難は相当なものになる」との見方を示した。

11カ月連続で減少していた人員水準は安定した。

完成品在庫は増加した。出荷の遅れが在庫増につながったとみられる。回答者によると、供給と輸送の制約により8月はリードタイムが大幅に延びた。洪水や猛暑などの異常気象により一部地域で物流が混乱した。

投入コストは5か月ぶりに下落し、価格圧力は緩和した。一方、生産者は販売価格を引き下げ、競争力維持のために値引きをする企業も出てきた。

製造業の楽観度を示す指数は5月以来の水準に改善したが、長期平均は依然下回っている。

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