米アーティザン、セブン&アイに買収案巡る情報開示要求
ロイター / 2024年9月2日 14時29分
8月31日、セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズ・アセットマネジメントは同社宛ての書簡で、カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT) からの買収提案について9月19日までに最新情報を提供するよう要求した。2017年12月撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)
Rocky Swift Kevin Buckland
[東京 31日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズ・アセットマネジメントは30日付の同社宛ての書簡で、カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT) からの買収提案について9月19日までに最新情報を提供するよう要求した。
アーティザンのポートフォリオマネジャー、デービッド・サムラ氏とベンジャミン・ヘリック氏はセブン&アイに対し、ACTの提案を真剣に検討し、日本の子会社に対する買収提案を「可能な限り速やかに」募るよう促した。書簡はメディアにも送られた。
両氏はACTの市場における独自の立ち位置がセブン&アイの「企業価値を高める」だろうと指摘。「株主にとって最善の結果を出すために、取締役会は直ちにACTと交渉する必要がある」と訴えた。
ACTはセブン&アイに対する買収提案の額を公表していない。
アーティザンは、買収案の存在が明らかになった8月19日からちょうど1カ月後の9月19日を回答期限に設定。同社は、セブン&アイがこれまで公式な情報発信を行っていないことや、買収阻止に向け特別指定を求めているとの「うわさ」が「懸念材料」だとした。
ブルームバーグはセブン&アイについて、外資による10%以上の出資で財務省の事前審査が必要となる外為法上の「コア」業種分類への指定を目指していると報じている。
この記事に関連するニュース
-
買収提案受けたセブン&アイに株主の米資産運用会社「クシュタールとの交渉が最良の戦略」
読売新聞 / 2024年8月31日 19時26分
-
「セブン&アイ買収」は日本企業のチャンスになる…ひと昔前なら即刻拒絶された衝撃提案の"歴史的意味"
プレジデントオンライン / 2024年8月30日 10時15分
-
セブン&アイ買収「歴史的意義」も、米アーティザン運用担当が見解
ロイター / 2024年8月28日 13時27分
-
スカイダンス、パラマウントにメディア界大物との交渉中止要請=報道
ロイター / 2024年8月23日 9時1分
-
焦点:加社の買収提案、実現に幾重ものハードル セブンに重い説明責任
ロイター / 2024年8月22日 13時6分
ランキング
-
1巨象インドと「20年前の中国」共通点と大きな違い 日本企業のビジネスチャンスはどこにあるか
東洋経済オンライン / 2024年9月2日 8時0分
-
2鉄道とクレカ業者「タッチ決済」駆け引きの裏側 東急「運賃50%オフ」作戦、JRはどう出る?
東洋経済オンライン / 2024年9月2日 7時30分
-
3【解説】「コメが足りない」の正体と今後の価格 関係各所からの声で見えてきた「品薄の構図」
日テレNEWS NNN / 2024年9月2日 7時0分
-
4「隠れパワハラ人材」見抜く採用担当あの手この手 組織に入れないため"パワハラ臭"を嗅ぎ分ける
東洋経済オンライン / 2024年9月2日 8時0分
-
5不動産ファンド「ホテル取得」の投資戦略が鮮明に インバウンド回復と物価高が潮目を変えた
東洋経済オンライン / 2024年9月2日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください