日経平均は小幅続伸、朝高後は上げ幅縮小 円高などで利益確定売り
ロイター / 2024年9月2日 15時49分
9月2日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比53円12銭高の3万8700円87銭と、小幅に続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Mayu Sakoda
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比53円12銭高の3万8700円87銭と、小幅に続伸して取引を終えた。朝方は前週末の米国株上昇やドル高/円安を受けて心理的節目の3万9000円台を回復したが、徐々に値を消し、一時はマイナス圏に沈んだ。取引時間中の外為市場で円安基調が一服したこともあり、目先の利益を確定する売りが広がった。
日経平均は377円高で寄り付いた後、間もなく432円高の3万9080円64銭で高値を付けた。日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、急速な株安の起点となった7月31日以来の大台の回復となった。
しかし、前週末からきょう早朝にかけて146円半ばまで上昇したドル/円は上値が重く、午後には一時145円後半まで反落。つれて日経平均は利益確定売りで一時171円安の3万8476円51銭で安値を付け、その後は大引けにかけて小幅高水準でのもみ合いとなった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「3万9000円台は、日経平均が8月上旬に3日連続で大幅安になる前の7月末の水準。急落前の水準にいったん戻ったところで、やれやれ売りが上値を抑えたのだろう」との見方を示す。3万9000円台を定着するにはしばらく戻り売りをこなす必要があるとみている。
主力株では、アドバンテスト、TDK、京セラなどのアップル関連銘柄がしっかり。IHI、クレディセゾンは5%超高。
半面、中外製薬は6%超安となったほか、ディスコ、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体関連株は総じてさえなかった。半導体製造装置の対中規制を巡り、さらに制限した場合は中国が日本に対して厳しい経済的報復措置を講じると警告したとのブルームバーグの報道が嫌気されているとの声があった。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、0.12%高の2715.99ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.13%高の1397.85ポイント。プライム市場の売買代金は3兆3216億0100万円と薄商いだった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や銀行、その他金融など19業種、値下がりは医薬品、海運、陸運など14業種だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.2%安の667.65ポイントと、反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが628銘柄(38%)、値下がりは967銘柄(58%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
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