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米副大統領候補討論会、ウォルズ・バンス両氏が中東や経済巡り応酬

ロイター / 2024年10月2日 12時30分

11月の米大統領選に向け、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事(写真右)と共和党のバンス上院議員(同左)の両副大統領候補によるテレビ討論会が米CBSテレビのニューヨーク放送センターで始まった。10月1日、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Steve Holland Stephanie Kelly

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 11月の米大統領選に向け、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事(60)と共和党のバンス上院議員(40)の両副大統領候補による討論会がCBSテレビで行われ、中東危機や移民、中絶、経済などを巡って応酬した。

両候補は冒頭に握手を交わした。討論時間は90分間で、11月5日の投票前に行われる最初で最後の直接対決となる見通し。

レバノン南部におけるイスラエルと親イラン武装組織ヒズボラの戦闘やイランによるイスラエルへのミサイル攻撃を受け、中東情勢が最初のテーマとなった。

ウォルズ氏は共和党の大統領候補であるトランプ前大統領について、中東危機の際に信頼するには不安定すぎるとし、大統領としての適性を疑問視した。バンス氏は、トランプ氏が在任中に世界をより安全にしたと反論した。

イスラエルによるイランへの先制攻撃を支持するかとの質問に対し、バンス氏はイスラエルの判断に委ねる考えを示唆。ウォルズ氏は直接回答せず、トランプ氏がイラン核合意を破棄したことに批判の矛先を向け「(トランプ氏の)気まぐれな指導力のせいでイランは核兵器に近づいている」と述べた。

バンス氏は、民主党大統領候補のハリス副大統領がなぜインフレ、移民、経済にもっと取り組まなかったのかと質問。「もしカマラ・ハリスが中流階級の問題に対処する素晴らしい計画を持っているのなら今すぐそれを実行すべきだ」と述べた。

ウォルズ氏はトランプ氏について、億万長者を優先する不安定な指導者と指摘。移民問題では今年に超党派の国境警備法案を破棄するよう議会共和党に圧力をかけたとして同氏を攻撃した。

「われわれの多くはこの(移民)問題を解決したいと思っている」とし、「ドナルド・トランプは(大統領として)4年間この問題を解決する時間があった。そしてあなた方国民に簡単なことだと約束していた」と指摘した。

また、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下した連邦最高裁を巡っても、関わった判事3人を指名したとしてトランプ氏を批判した。

<過去の主張や批判を釈明>

ウォルズ氏は今週、これまでの同氏の主張とは異なり、1989年の天安門事件時には中国にいなかったと報道された。

これについて質問されると「私は時々へまをする」と説明。「あの夏に訪れたのを誤って話していた」と答えた。

一方バンス氏は、2016年の大統領選前にトランプ氏を批判していたことを釈明。「ドナルド・トランプについて私は間違っていた」とし、「まず第一に、彼のことをいい加減に捏造していたいくつかのメディア報道を信じたからだ。しかし、最も重要なことはドナルド・トランプが米国民のために結果を出したということだ」と述べた。

テレビで視聴していたトランプ氏は討論会の間、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に時には1分間に2回も投稿していた。

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