FRB利下げ幅に制限も、物価圧力が粘着的なら=リッチモンド連銀総裁
ロイター / 2024年10月3日 7時23分
10月2日、米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、米国のインフレ率が連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に戻るまで予想以上に時間がかかり、FRBがどこまで利下げできるか制限される可能性があると述べた。ニューヨークで2月8日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Howard Schneider
[ウィルミントン(米ノースカロライナ州) 2日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は2日、米国のインフレ率が連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に戻るまで予想以上に時間がかかり、FRBがどこまで利下げできるか制限される可能性があると述べた。
バーキン総裁はロイターのインタビューで、9月の会合で決定された0.50%ポイントの利下げを支持したとし、インフレ率の低下を踏まえ、年末までにさらに0.50%ポイント程度の利下げが実施される可能性があるとの見方に賛同したと述べた。
ただ、堅調な需要が継続し、労働市場が再び逼迫することでインフレ抑制に向けた「最後の1マイル」が難しくなる可能性があると言及。来年にインフレが粘着性を増す可能性を懸念しているとし、予想されているほどの利下げが行えず、政策金利は景気を刺激も冷やしもしない「中立」水準に達しない可能性もあると語った。
FRBの政策金利が中立金利に到達できるかどうかは、2025年下半期に向けての経済動向次第になるとの見方を示した。
バーキン氏はインタビューに先立ちノースカロライナ大学で行った講演で、FRBが9月の会合で決定した0.50%ポイントの利下げは、政策金利が経済状況に整合する水準になかったと認めるものだったとの認識を示すと同時に、インフレとの戦いが終わったという兆候を示すものではないと述べていた。
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