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中東情勢一段と緊迫で民間航空便に混乱、各空港で欠航や遅れ

ロイター / 2024年10月3日 8時32分

 中東情勢が一段と緊迫化したため、民間航空便の運航に混乱が広がっている。10月2日、ベイルートの空港で撮影(2024年 ロイター/Yara Abi Nader)

Joanna Plucinska

[ロンドン 2日 ロイター] - 中東情勢が一段と緊迫化したため、民間航空便の運航に混乱が広がっている。フライトレーダー24のデータでは、2日も航路変更や欠航などが相次ぎ、レバノンやイスラエル、クウェートなどの空港で大幅な遅れが発生したことが分かった。

イスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラを攻撃している報復として、イランは1日にイスラエルへ大量のミサイルを発射。イスラエルがこれに反撃する恐れが強まっている。

こうした中で中東地域を飛ぶ国際便が、戦闘空域を避けて行き先を変えるなどの動きが見られた。

LOTポーランド航空の広報担当者は「主にインド行きを含む全便は、新たな情報が得られるまでイラン領空の飛行を回避している」と述べた。

欧州航空安全機関(EASA)は2日、イスラエルがイランに対する報復攻撃を行う懸念が高まっている中で、航空各社にイラン領空を飛行しないよう勧告した。EASAは9月末、イスラエルとレバノンの領空飛行回避も助言していた。

世界各地の航空会社の間では、イスラエルとレバノン行きの航空便を欠航とする動きも広がっている。多くの航空会社は、少なくとも10月半ばまでは運航を再開しない方針だ。

ブリティッシュ・エアウェイズとエールフランスKLMは、来週初めまでテルアビブ行きの便の欠航を続けるとしている。

中東のハブ空港での欠航や遅れも目立つ。アブダビでは全便が遅延、テルアビブ到着予定の便の56%は欠航になった。

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