メキシコ、米に報復関税発動へ 大統領が閣僚に指示
ロイター / 2025年2月2日 13時30分
メキシコのシェインバウム大統領は1日、トランプ米大統領がメキシコからの輸入品に対し25%の追加関税を課す大統領令に署名したことを受け、関税および非関税の対抗措置を講じるよう経済相に指示したと明らかにした。メキシコ市で1月撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)
David Alire Garcia Ana Isabel Martinez
[メキシコ市 1日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は1日、トランプ米大統領がメキシコからの輸入品に対し25%の追加関税を課す大統領令に署名したことを受け、関税および非関税の対抗措置を講じるよう経済相に指示したと明らかにした。
Xへの投稿で、対抗措置は自国の利益を守るためと説明。その上で、米国との対決ではなく協調と対話を求めていると強調した。
「われわれが取り組んできたプランBを実行するよう経済相に指示した。これにはメキシコの利益を守るための関税および非関税措置が含まれる」としたが、対象となる米製品などの詳細には踏み込まなかった。
関係筋によると、メキシコは米国から輸入する豚肉、チーズ、生鮮品、鉄鋼、アルミニウムなどに5─20%の報復関税を課す用意をしている。初期段階では自動車産業を対象外とするという。
米国はメキシコにとって最も重要な海外市場だ。また、メキシコは2023年に中国を抜いて米国の最大の輸出先となった。
米国勢調査局によると、23年の米国からメキシコへの輸出額は3220億ドルを超え、メキシコからの輸入額は4750億ドルを上回った。
トランプ政権はメキシコが不法移民や合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入を阻止していないため、関税を課すとしている。
シェインバウム氏は、麻薬カルテルがメキシコ政府と手を組んでいるというホワイトハウスの主張を「中傷」と一蹴した。また、昨年10月の政権発足以来、フェンタニル2000万回分を押収し、麻薬密売に関与した多数の個人を拘束したと強調した。
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