スイス当局、LIBOR代替指標に翌日物「SARON」を提案

ロイター / 2018年11月2日 12時23分

 11月1日、スイス当局の作業部会は1日、有担保指標「SARON」(スイス翌日物平均金利)を企業や個人の新規借り入れの指標金利として採用すべきとの結論を明らかにした。写真はジュネーブの金融街。昨年11月撮影(2018年 ロイター/Denis Balibouse)

[チューリヒ 1日 ロイター] - スイス当局の作業部会は1日、有担保指標「SARON」(スイス翌日物平均金利)を企業や個人の新規借り入れの指標金利として採用すべきとの結論を明らかにした。同国は現在、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)を採用している。

1年前の時点では、約6兆フラン(6兆ドル)相当の契約においてLIBORが指標となっており、スイス国内での重要性は抜きん出ている。だがLIBORは不正操作が相次いだため、2021年末までに廃止され、代替指標に移行する見込み。米国、ユーロ圏、英国、日本でも移行の必要がある。

銀行の申告で算出されるLIBORと異なり、SARONは実際の取引に基づいて決まるため、不正防止につながる。ただ、問題もある。

3カ月物のスイスフラン建てLIBORは、各銀行の提示した無担保の平均貸出金利を算出したもので、3カ月後に予想される借り入れコストを表している。

これに対しSARONは、翌日物レポ取引を基に算出する有担保金利の指標。3カ月物も存在するが、翌日物に比べて取引が少ないため変動が激しくなると作業部会の共同責任者マルティン・バーデンヒューアー氏はみている。

このため作業部会は、新規借り入れの指標として3カ月物SARONを採用することに反対を表明。借り手が将来のコストを予想できるよう、将来の契約については過去のデータか、公的にSARONとして知られるデータを基に設定すべきだとした。

作業部会は過去のどの期間の価格を採用するか決定していないが、来年2月までに新たなモデルを開発する予定だ。

ロイター

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