米財務副長官候補、対イラン制裁の実効性確保にコミット

　３月１日、バイデン米大統領が財務副長官に指名したワリ―・アデエモ氏（写真）は上院財政委員会の議員からの質問に書面で回答し、イランやロシアなどに対する米制裁の実効性を厳密に確保する決意を表明した。写真は２月ワシントンでの代表撮影（２０２１年／ロイター）

［ワシントン　１日　ロイター］ - バイデン米大統領が財務副長官に指名したワリ―・アデエモ氏は上院財政委員会の議員からの質問に書面で回答し、イランやロシアなどに対する米制裁の実効性を厳密に確保する決意を表明した。

イランは２０１５年核合意を再び順守することで初めて制裁が緩和されると指摘。イランによる制裁逃れや、テロ活動資金を調達するために「国際銀行システムを悪用する取り組み」に財務省として細心の注意を払うと述べた。

「イランのテロ支援には非常に深刻な懸念があり、確認できれば、財務省の同僚と協力し、あらゆる手段を総動員して厳密に監視し、テロ支援を断ち切ることを目指す」とした。

上院財政委は３日にアデエモ氏の人事案について採決を実施する。

同氏はまた、ロシアの個人・団体に対する制裁の実効性確保も強調。ロシア産天然ガスをドイツへ直送する海底パイプライン「ノルドストリーム２」の建設に関わっている企業・個人に制裁を科すことを義務付ける法律の施行に向けて、他の米当局者と緊密に協力して取り組む考えを示した。