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豪GDP、第1四半期は予想上回る前期比+1.8% 危機前水準に回帰

ロイター / 2021年6月2日 13時11分

 6月2日 オーストラリア統計局が発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比1.8%増と、ロイターがまとめた市場予想(1.5%増)を上回った。写真は2020年12月、シドニーで撮影(2021年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア統計局が2日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比1.8%増と、ロイターがまとめた市場予想(1.5%増)を上回った。消費者と企業の支出が堅調で、経済規模は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)危機前の水準に戻った。

昨年第4・四半期の成長率は3.1%から3.2%に上方改定された。

第1・四半期は前年比で1.1%増加し、経済規模は5257億豪ドル(4080億5000万米ドル)となった。予想は0.6%増だった。

第1・四半期の成長は民間投資が0.9%ポイント押し上げた。機械設備投資の前期比ベースの伸びは2009年12月以来の大きさとなった。

住宅関連活動の活発化も寄与。家計支出は成長を0.7%ポイント押し上げた。

デロイト・アクセス・エコノミクスのパートナー、クリスチャン・コルディング氏によると、経済規模がパンデミック前より大きくなった国は豪を含め6カ国しかない。同社の調査によると、先進国は平均でパンデミック前より2.7%縮小しており、英国が約9%、欧州連合(EU)が5%、米国は1%それぞれ縮小している。

オーストラリアは3月下旬に厳しい感染防止策を実施し経済活動が制限されたが、その後、感染が抑制され経済活動も再開した。大規模かつ機動的な金融・財政政策も寄与した。

コルディング氏は「GDP統計は、豪経済回復のすそ野が広がったことを示した。低金利や税優遇措置を活用して家計が支出し、企業も投資を続けている。それが雇用の持続的回復を支えている」と述べた。

ただ、アナリストは、豪2位の都市メルボルンのロックダウン(都市封鎖)が1週間延長されたことを受け、回復見通しに影響するか注視する方針だ。

ANZのエコノミストノートは「このロックダウンは、雇用支援措置終了後で初の長い封鎖になる。今後の回復をやや注意して見ていく必要がある」としている。

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