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FRB当局者、高金利「当面」続くと示唆 年内利上げ巡り議論継続

ロイター / 2023年10月3日 6時11分

米連邦準備理事会(FRB)の複数の当局者は2日、インフレ率を目標の2%に引き下げるために、金融政策を当面は制約的な水準に維持する必要があると考えを示した。こうした文言では一致しているものの、年内にあと1回の利上げが必要が、FRB内ではなお議論が続いている。(2023年 ロイター/Chris Wattie)

Ann Saphir

[2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の複数の当局者は2日、インフレ率を目標の2%に引き下げるために、金融政策を当面は制約的な水準に維持する必要があると考えを示した。こうした文言では一致しているものの、年内にあと1回の利上げが必要が、FRB内ではなお議論が続いている。

FRBのボウマン理事は銀行に関する会議での講演で「入手されるデータで、インフレの進展が停滞したり、インフレ率を適時に2%に低下させる過程が緩慢すぎることが示されれば、今後の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標の引き上げを支持する」と言及。「インフレは高すぎる水準にある。FRBが一段の利上げを行い、当面は金利を制約的な水準に維持することが適切になる」と述べた。

FRBのバー副議長(金融規制担当)はニューヨークのフォーキャスターズ・クラブで行った講演で、FRBの政策金利はインフレ率を目標の2%に引き下げるのに十分なほど制約的な水準に達しているか、その水準に近いところにあると感じていると指摘。「現時点で最も重要な問題は、目標達成に向け十分に制約的な金利水準をいつまで維持する必要があるかであり、年内の追加利上げの是非ではないと考えている」と述べた。

ただ、ボウマン理事もバー副議長も、「当面」とは具体的にどの程度の期間を示すのかは明確に語らなかった。

このほか、リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はブルームバーグのポッドキャストのインタビューで「米経済にはわれわれが考えるよりもはるかにレジリエンス(回復力)がある。利上げのほか、あらゆる衝撃に対するレジリエンスがある」とし、「どこから見ても需要は比較的力強く、労働市場はなお比較的堅調で、インフレは低下している。このため、今後の進展を見極めようと言う余地が生まれている」と述べた。インタビューは9月28日に行われ、この日に内容が公表された。

パウエルFRB議長はこの日、ペンシルベニア州ヨークで開かれた会合で、FRBは持続的で力強い労働市場の育成に努めているとし、そのためには物価の安定が必要との考えを表明。「われわれは物価安定の回復に大きく焦点を当てている」と述べた。会合冒頭の短い発言では現行の金融政策や経済見通しについてはコメントしなかった。

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