独ビルケンシュトック、ＩＰＯ目標評価額は100億ドル 最大16億ドル調達へ

　１０月２日、ドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトックは、米国における新規株式公開（ＩＰＯ）で、完全希薄化ベースの評価額を１００億ドル前後にすることを目指している。ベルリンで２０２１年撮影（２０２３年　ロイター/Fabrizio Bensch）

Manya Saini　Niket Nishant

[２日 ロイター] - ドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトックは、米国における新規株式公開（ＩＰＯ）で、完全希薄化ベースの評価額を１００億ドル前後にすることを目指している。２日に米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した書類で明らかにした。

ＩＰＯでは、少なくとも３２００万株を１株当たり４４─４９ドルで売り出す計画。公開価格がレンジの上限に決まれば、調達額はおよそ１５億８０００万ドルに達する。

上場先はニューヨーク証券取引所で、ティッカーシンボルは「ＢＩＲＫ」となる予定。

過去２年にわたって沈滞していたＩＰＯ市場が最近持ち直し、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームなどの大型案件が実施されたことを踏まえ、ビルケンシュトックも計画を進めることにしたとみられる。

ビルケンシュトックは、フランスの高級ブランド企業ＬＶＭＨのベルナール・アルノー会長の息子のアレクサンドル・アルノー氏を取締役として指名したことも明らかにした。

ＬＶＭＨの経営権を握るアルノー一族の会社は、３億２５００万ドル相当のビルケンシュトック株の購入に意欲を示している。またノルウェーの政府系ファンドなどもビルケンシュトック株買い入れに関心を見せている。