ＣＯＰ２８、石油ガス会社などが脱炭素化にコミットへ＝議長

　アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）で１１月に開かれる第２８回国連気候変動枠組条約締約国会議（ＣＯＰ２８）で、石油・ガスおよび重工業セクターの２０社以上が温室効果ガス排出量の削減にコミットすると、議長を務めるスルタン・ジャベル氏（写真）が１０月２日明らかにした。８月９日、パラー州ベレンで撮影（２０２３年　ロイター/Ueslei Marcelino）

Maha El Dahan

[ドバイ ２日 ロイター] - アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）で１１月に開かれる第２８回国連気候変動枠組条約締約国会議（ＣＯＰ２８）で、石油・ガスおよび重工業セクターの２０社以上が温室効果ガス排出量の削減にコミットすると、議長を務めるスルタン・ジャベル氏が２日明らかにした。

石油・ガスやセメント、アルミニウムなど重工業セクターの企業幹部６０人以上がＣＯＰ２８に先立ち排出量削減の確約に向け、１日にアブダビで会談した。

ジャベル氏は合意した対策の詳細や幹部名には言及しなかったが、透明性があり測定可能な約束が完了した時点で、署名した経営陣の名前を公表すると述べた。

米中の気候変動担当特使と緊密に協力してきたジャベル氏は、両国のＣＯＰ２８への積極的な参加を楽観しているとも述べた。

また、昨年のＣＯＰ２７で合意した気候変動による被害を受けた途上国を支援する基金の創設について、ＣＯＰ２８で前進させる必要があると指摘した。

基金を巡っては最も脆弱な国のみを対象とすべきか、全ての途上国を対象にするかを巡って意見が分かれている。