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英中銀が清算機関のストレステスト、一部脆弱性も全般的に底堅い

ロイター / 2024年12月2日 9時1分

 イングランド銀行(英中央銀行、写真左)は11月29日、中央清算機関(CCP)を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果を発表した。9月23日、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Mina Kim)

David Milliken

[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は29日、中央清算機関(CCP)を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果を発表した。一部の機関で脆弱性が見つかったが、全般的には底堅さが確認されたと明らかにした。

ストレステストはICE・クリア・ヨーロッパ、LSEG傘下のLCH、香港証券取引所のLMEクリアが提供する清算サービスの信用回復力に焦点を当てた。

イングランド銀行のブリーデン副総裁は「ストレステストの結果は、懸念材料を示唆していないが、継続的なデータ収集と監督を通じてCCPのリソースを監視し続けている」と説明した。

ロンドン金属取引所(LME)の清算機関であるLMEクリアは、地政学や貿易面での緊張の高まりがコモディティー市況を上振れさせたことを踏まえ、ストレステストにおいて3機関中最も脆弱であることが明らかになった。

英中銀によると、一部のCCPは市場が混乱した後に実施された前回2022年のストレステストの時よりも財源が少ないことが判明した。「高度に集中したポジションを清算するコストや、より保守的な仮定を含めるようストレステ ストを実施したところ、いくつかの潜在的な脆弱性の領域が確認された」としている。

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