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豪小売売上高、10月は前月比0.6%増に加速 3カ月連続増

ロイター / 2024年12月2日 12時26分

 12月2日、オーストラリア統計局が2日発表した10月の小売売上高は前月比0.6%増と、伸び率は9月の0.1%から加速し、市場予想の0.4%も上回った。写真はシドニーのショッピングモールで2020年12月撮影(2024 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア統計局が2日発表した10月の小売売上高は前月比0.6%増と、伸び率は9月の0.1%から加速し、市場予想の0.4%も上回った。3カ月連続の増加となった。

減税の影響に加え、消費者の間で追加利上げはないとの確信が強まった。小売売上高は前年比では3.4%増加した。

統計局の担当者は、9月の売上高がほぼ横ばいだったことを受け、一部の小売業者が11月の「ブラックフライデー」セールを待たずに値引きに踏み切ったと指摘。オンラインの値引きが裁量的支出の伸びをけん引したほか、テレビやAV機器など電気製品への支出も拡大したと述べた。

インフレ鈍化や大規模な所得税減税などが小売売上高の見通しを後押ししている。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7月に実施された減税を受け、今年は家計消費が回復すると予想していた。中銀は過去1年にわたり政策金利を4.35%に据え置いている。

市場は中銀が今月10日の会合で利下げを実施する可能性はほぼないと予想。来年2月の利下げ確率も24%にとどまっている。豪労働市場の堅調さなどを背景に、利下げは来年5月まで完全には織り込まれていない。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の市場経済責任者、タパス・ストリックランド氏は「(消費に対する)下振れリスクは確実に低下しており、サービス価格の上昇率が高過ぎる現状では、中銀が利下げを急ぐべきでないことを裏付けている」と指摘。11月の小売売上高も大幅に増加すると予想した。

ANZは第3・四半期の経済成長率が前期比0.5%増に加速した可能性が高いと分析。第2・四半期までは3四半期連続で0.2%増と低迷していた。

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