アジア時間の原油先物は反落、サウジ・ロシアの減産に懐疑的な見方
ロイター / 2020年4月3日 12時32分
[メルボルン 3日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反落。2日のニューヨーク市場では、トランプ米大統領がサウジアラビアとロシアが間もなく減産を発表するとの見方を示したことから大幅上昇していたが、減産の実現に懐疑的な見方が浮上している。
0127GMT(日本時間午前10時27分)現在、北海ブレント先物
米WTI先物
トランプ大統領は2日、原油の協調減産を巡りサウジとロシアの間を仲介したことを明らかにし、両国が日量1000万─1500万バレルの減産に踏み切る可能性があるとの見通しを示した。
ただトランプ氏は2日夜、ホワイトハウスで記者団に対し、米国の減産は申し出なかったと明らかにした。これを受け、米国など他の産油国の協力なしにサウジとロシアの減産が実現するのか疑問視する見方が浮上している。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のアナリストはリポートで「サウジもロシアも、米生産者の参加を求めるだろう。これが合意の最大の障害になるかもしれない」と指摘した。
また、仮にサウジとロシアが最大で日量1500万バレルの減産に合意したとしても、深刻な景気後退に直面する中で需給均衡には不十分との声も上がっている。
アクシコープの首席ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、第2・四半期を乗り切るためには日量1000万─1500万バレルより大幅な減産が必要になるとの見方を示した。
ライスタッド・エナジーは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、世界の原油市場は日量2500万バレル前後の供給過剰に陥る可能性があると指摘。日量1000万バレルの減産が行われれば、少なくとも原油の貯蔵スペースの不足が緩和されるとし、「貯蔵スペースがなくなれば、原油市場は完全に崩壊する」と警鐘を鳴らした。
*内容を追加します。
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