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中国、中小銀行の預金準備率引き下げ 約560億ドルの流動性供給に

ロイター / 2020年4月4日 1時36分

[北京 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は3日、中小銀行の預金準備率を引き下げると発表したこれにより、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている国内経済を下支えするため、約4000億元(563億8000万ドル)の流動性が放出されるとしている。

中小銀行の預金準備率は2段階に分けて計100ベーシスポイント(bp)引き下げ、6%にする。第1弾の50bp引き下げは4月15日、第2弾の50bp引き下げは5月15日に実施する。

中国には約4000社の中小銀行がある。

人民銀行は金融機関の超過預金準備に適用する金利を0.72%から0.35%に引き下げることも明らかにした。4月7日から実施する。

中国国務院(内閣に相当)は31日、新型コロナによる影響を軽減するため、中小銀行を対象にした的を絞った預金準備率の引き下げを今後も継続する考えを示していた。

財新/マークイットが3日発表した3月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は43.0となり、過去最低だった前月の26.5からは持ち直したものの、景況拡大と悪化の分かれ目なる50を依然大きく下回った。3月のサービス業PMIは2005年の統計開始以来の最低水準だった前月に次ぐ2番目に低い水準になった。

コメルツ銀行のエコノミスト、Zhou Hao氏は、超過預金準備に適用する金利の引き下げについて、人民銀が企業の信用コスト低下に注力していることを示しているとし、「超過預金準備の金利は中国の金利コリドーの下限とみられている。この点で言えば、今日の引き下げはコリドー上限である中期貸出ファシリティー(MLF)金利のさらなる引き下げへ扉を大きく開いた」と述べた。

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