米ISM非製造業指数、3月は3年7カ月ぶり低水準 新型コロナで
ロイター / 2020年4月4日 2時15分
米供給管理協会(ISM)が3日発表した3月の非製造業総合指数(NMI)は52.5と、2016年8月以来3年7カ月ぶりの低水準だった。ニュージャージー州の飲食店。1日撮影(2020年 ロイター/Eduardo Munoz)
[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した3月の非製造業総合指数(NMI)は52.5と、2016年8月以来3年7カ月ぶりの低水準だった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で経済活動が停止する中、新規受注や雇用指数が低下した。市場予想は44.0だった。
2月は57.3だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。
サービス部門は米経済の3分の2以上を占める。
3月は納品指数が62.1と、2月の52.4から上昇し、総合指数が市場予想を上回った要因になった。納品までの時間が長いことは通常、サービス業活動が増えていることを示すが、今回は需要の増加ではなく供給不足を反映している。
ISMが1日に発表した3月の製造業景気指数は50を下回った。新規受注指数は11年ぶりの低水準となった。
サービス業の大半は今のところ、緩やかながらもまだ拡大しているもようだ。ただ、エコノミストは米経済が3月に景気後退入りしたとみている。3月中旬以降2週間の失業保険申請件数は1000万件に上った。新型ウイルスの感染拡大を抑えるための当局の対策により米国人の大半が何らかの形で封鎖されている。
米国が景気後退に陥ったかどうかを判断する全米経済研究所(NBER)は、多くの国で採用されている基準である2四半期連続のマイナス成長ではなく、経済活動の停滞が広域にわたり数カ月以上続くかどうかをみている。
NMIの内訳は、新規受注が52.9と、16年8月以来の低水準だった。2月は63.1だった。雇用指数は47.0と、10年2月以来の低水準。2月は55.6だった。
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