中国、検疫有害動植物の混入で豪州産大麦の輸入一部一時停止 緊張高まる恐れ
ロイター / 2020年9月3日 21時0分
[北京/シドニー 1日 ロイター] - 中国は1日、豪州産大麦の輸入の一部を一時停止したと発表した。両国間の緊張が一段と高まる恐れがある。
中国税関総署(GACC)によると、オーストラリア最大の穀物輸出取扱業者であるCBHグレインが出荷した大麦に検疫有害動植物が混入していた。
これに対しCBHは「中国向けの穀物輸出は衛生面で全ての政府要件を満たしている」とし、混入疑惑を否定。オーストラリア政府と協力して中国の決定に対応していく姿勢を示した。
中国当局は5月、豪州産大麦の価格が不当に安いとして、合計80.5%の不当補助金関税と不当廉売相殺関税を導入。これにより実質的に中国による豪州産大麦の輸入は停止されているため、今回の決定で貿易自体に大きな影響は出ない。
ただ、中国に本拠を置く穀物取扱業者は「豪企業に対する向かい風が強まる兆候」と指摘。オーストラリアの対中輸出を巡る懸念要因となる。
オーストラリアの今年の大麦の生産量は約1060万トンと予想されており、CBHがこの約30%を取り扱う。関税導入前は、中国はオーストラリアが輸出する大麦の最大70%を輸入していた。
中国は先月、オーストラリア産ワインについて、不当廉売の疑いを巡る調査を実施すると発表。 その後、不当補助金を巡る調査にも着手した。オーストラリアは双方について否定している。
*見出しと本文中の「害虫」を「検疫有害動植物」に修正し再送します
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1戦闘機開発の英国撤退に警鐘 防衛戦略に打撃、信頼失墜と
共同通信 / 2024年9月20日 10時54分
-
2中国、日本人校周辺に監視カメラ 児童刺殺、警備強化アピール
共同通信 / 2024年9月20日 9時56分
-
3中国の男児刺殺「数年前から、いつ起きてもおかしくない状況」
読売新聞 / 2024年9月20日 13時20分
-
4日本人男児刺殺〝反日〟中国に毅然対応せよ! 6月の襲撃に続く「第2の凶行」防げなかった重大責任「『遺憾』ではおかしい」
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月20日 11時48分
-
5口の中で困惑する姿が...ザトウクジラが「丸呑み」したまさかの生物とは? 二度と撮れない「大ピンチ」の瞬間が話題に
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月20日 12時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください