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ウィーン中心部で複数の銃撃、2人死亡 首相「忌まわしいテロ」

ロイター / 2020年11月3日 10時40分

 オーストリアの首都ウィーン中心部にあるシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近で2日、銃撃があり、少なくとも2人が死亡、15人の負傷者が出た。写真は現場付近で警戒に当たる警官ら(2020年 ロイター/LISI NIESNER)

[ウィーン 2日 ロイター] - オーストリアの首都ウィーン中心部にあるシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近で2日、銃撃があり、少なくとも2人が死亡、15人の負傷者が出た。容疑者は複数おり、少なくとも1人が逃走中という。クルツ首相は「忌まわしいテロ攻撃だ」と非難した。

ネハンメル内相によると、攻撃は6カ所で起き、いずれもシナゴーグが位置する通りのすぐ近くだった。

同相は市民らにウィーン中心部を避けるよう呼び掛けた。国境付近の検問所では検査が強化されているという。

同相は記者会見で、複数人が死亡したと説明。その後、容疑者の1人と市民1人の計2人が死亡したと当局者が明らかにした。

同相はまた、地元放送局ORFに「複数の特殊部隊を動員し、テロ容疑者を捜索している」とし、捜索範囲をウィーンに限定しない意向を示した。

クルツ首相は、警察が対テロ作戦に注力できるよう、首都の現場は軍が守るとし、ORFに対し、容疑者らは「自動小銃を所持していた。(攻撃は)専門的に準備されたものだった」と述べた。

警察はツイッターへの投稿で、少なくとも1人が死亡したとし、負傷者には警官1人が含まれていることを明らかにした。

警察はまた、容疑者の1人を射殺したという。

ウィーンのルートビッヒ市長によると、15人が市内の病院で治療を受けており、うち7人が重体。

当局は容疑者の身元や攻撃の理由について明らかにしていない。

クルツ首相はORFに対し「事件の背景についてはまだ何も言えない」とした上で、「反ユダヤ主義が背景にある可能性は排除できない」と述べた。

最近国内で2件の攻撃があったフランスのマクロン大統領は声明を発表し、ウィーンでの事件に対し、遺憾の意を表明した。

*情報を更新しました。

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