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NY市場サマリー(3日)ダウ・S&P3日続伸、ドルの伸び鈍化

ロイター / 2021年2月4日 7時20分

[3日 ロイター] -

<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルの伸びが鈍化。5日に発表される1月の雇用統計に注目が集まっている。

ユーロ/ドルは2カ月ぶり安値となる1.20ドルをやや上回って推移。欧州中央銀行(ECB)前総裁のマリオ・ドラギ氏は3日、イタリアの新政権樹立に向け議会の支持を得る自信があるとし、マッタレッラ大統領による首相候補指名を受け入れる意向を示した。欧州では債券や株式市場が好感する一方、ユーロは反応薄だった。

ドル/円は前日に続き105円近辺で取引された。ドルがショートカバーの恩恵を受ける中、円はドルに対して底堅さが目立つ。ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は「円の堅調地合いが続いているが、一服感からやや巻き戻しが出てもおかしくない」と語った。

ドルは通貨バスケットに対し0.07%高の91.145。一時91.308と2カ月ぶり高値を付けた。年初来では1.3%高。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンは調査リポートで「ドルの戻りは鈍ったものの、まだ収束していない可能性がある」とした。

経済指標では、1月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が17万4000人増加し、伸びは予想を上回った。1月のISM非製造業総合指数は58.7と、約2年ぶりの高水準を付けた。市場の反応は限定的だった。

<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが上昇し、利回り格差が拡大した。堅調な経済指標やバイデン政権の新型コロナウイルス景気対策への期待が背景。

終盤の取引で10年債利回りは3.2ベーシスポイント(bp)上昇の1.1391%。30年債利回りは4.9bp上昇の1.9267%で昨年3月以来の水準。20年債利回りは1.735%と、昨年5月の再発行以来の高水準を付けた。

FHNフィナンシャル(テネシー州)のシニア金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、市場がバイデン大統領の公約である1400ドルの現金給付実施を見込んでいることから、超長期債の利回りが大幅に伸びたと指摘。「出来高はなお少なく、超長期債の利回りが上がるテクニカル的な余地が一部あった」と述べた。

バイデン大統領は3日、1兆9000億ドルの追加の新型コロナ対策法案に盛り込まれた国民への1400ドルの現金給付計画を撤回する考えはないと、議会民主党に表明。同時に、受給資格の厳格化を検討すると伝えた。議員や側近が明らかにした。

米財務省はこの日、来週実施する四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)の総額が1260億ドルになると発表。第1・四半期の借入予定額は2740億ドルとし、当初の見積もりである1兆1270億ドルから大幅に引き下げた。年初時点でのキャッシュバランスが上向いたためという。

<株式> 米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が3日続伸して取引を終えた。前日に好決算を発表したアルファベットが大きく上昇した。

アルファベットは7.3%高。2020年第4・四半期決算は売上高が2四半期連続で過去最高を記録し、市場予想を上回った。

アマゾン・ドット・コムは2%下落し、ナスダック総合の重しとなったほか、相場全体の上げ幅を抑制した。創業者ジェフ・ベゾス氏が最高経営責任者(CEO)を退くとの発表が、好決算を受けた市場の高揚感に冷水を浴びせた。ただ、アナリストは後任となるクラウドサービスのトップについて明るい見方を示している。

ビデオゲーム販売のゲームストップは2.7%高。同社株などSNS(交流サイト)で買いが呼び掛けられた銘柄の激しい値動きは落ち着きつつあり、投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)は低下した。

イエレン米財務長官は、ゲームストップなど一部銘柄を巡る個人投資家の取引で株式市場が乱高下した問題について、証券取引委員会(SEC)や連邦準備理事会(FRB)など金融規制当局と週内に協議する見通し。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、前日に約2週間ぶりの安値となった反動から小反発した。

金相場は前日、ドル高・ユーロ安に伴う割高感や世界的な株高を受けて売りが活発化。この日朝方は、下落の後を受けて値頃感やポジション調整による買いが先行した。

ただ、新規材料不足のため買いの勢いは続かず、利益確定の売りにマイナス圏に沈む場面もあった。米長期金利が上昇傾向にあることも金利を生まない資産である金塊相場の重しとなっているもようだ。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり期待の強まりを受け、3営業日続伸した。

米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週報によると、1月29日までの1週間に米原油在庫は100万バレル減少した。2日夕の米石油協会(API)週報が示した430万バレル減に比べて小幅な取り崩しだったため、相場は一時上げ幅を縮小。ガソリン在庫が450万バレル増加したことも売り材料視された。

しかし、この週の原油在庫(戦略石油備蓄を除く)は4億7570万バレルとなり、昨年3月27日までの週以来の規模に縮小。また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は3日、合同閣僚監視委員会(JMMC)を開き、現行の生産方針を確認した。これにより、サウジアラビア主導の大幅な協調減産が続くことへの安心感が広がったほか、バイデン米政権による追加経済対策の早期実現期待も重なり、昼ごろには一時56.33ドルまで上昇。ただ、午後には利益確定の売りも幾分見られた。

ドル/円 NY終値 105.01/105.04

始値 105.06

高値 105.09

安値 104.98

ユーロ/ドル NY終値 1.2034/1.2035

始値 1.2015

高値 1.2037

安値 1.2003

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 93*06.00 1.9267%

前営業日終値 94*08.00 1.8780%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*18.00 1.1391%

前営業日終値 97*27.50 1.1070%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.00 0.4638%

前営業日終値 99*21.00 0.4450%

2年債(指標銘柄) 16時27分 100*00.38 0.1191%

前営業日終値 100*00.50 0.1170%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 30723.60 +36.12 +0.12

前営業日終値 30687.48

ナスダック総合 13610.54 -2.23 -0.02

前営業日終値 13612.78

S&P総合500種 3830.17 +3.86 +0.10

前営業日終値 3826.31

COMEX金 4月限 1835.1 +1.7

前営業日終値 1833.4

COMEX銀 3月限 2688.9 +48.7

前営業日終値 2640.2

北海ブレント 4月限 58.46 +1.00

前営業日終値 57.46

米WTI先物 3月限 55.69 +0.93

前営業日終値 54.76

CRB商品指数 179.0481 +1.0257

前営業日終値 178.0224

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