NY連銀総裁、緩和縮小するほど経済強まらず 物価高進懸念せず
ロイター / 2021年5月4日 5時55分
[3日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は3日、新型コロナウイルス禍からの回復に伴い、米経済は過去数十年間で最も高い成長を遂げる見通しだが、政策支援の縮小を検討するほど強まってはいないという考えを示した。
オンラインイベントで、今年の国内総生産(GDP)はインフレ調整後で約7%増と、1980年代初頭以来の高成長を記録する可能性があるものの、物価安定と最大雇用という二重の責務を達成できるかは不透明だと指摘。「経済に大きな変化が起きていることは明らかであり、見通しも改善しているが、現在見られるデータや状況は、連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策スタンスを変更するほど十分とはいえないことを強調しておきたい」と語った。
労働市場では新型コロナウイルスの流行前と比べて850万人もの就労者が失われており、金融危機後に見られた最悪の状況に匹敵するほか、雇用の減少はサービス業や黒人・ヒスパニック系の労働者を最も直撃しており、「雇用の大幅な伸びがしばらく続かない限り、雇用情勢の完全な回復はあり得ない」と述べた。
物価については、短期的に伸びが拡大する可能性はあるものの、来年には2%程度に鈍化する見込みで、物価が持続できないほど高進する可能性は低いという見方を示した。またFRBの目標は期待インフレ率を2%に抑えることで、物価が過度に高まらないよう対応する手段はあると確認した。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1ゆうちょ顧客情報を不正流用 日本郵便、かんぽの保険営業に
共同通信 / 2024年9月21日 18時30分
-
2「佐渡島の金山」世界遺産登録、経済効果585億円…政投銀が3年前の試算を上方修正
読売新聞 / 2024年9月21日 17時22分
-
3NYタイムズ「2番目に行くべき」効果か、盛岡市の外国人宿泊客数が前年比9・5倍
読売新聞 / 2024年9月21日 22時45分
-
4渋谷・おしゃれ飲食街の「インフレ」が進む"裏事情" 立ち飲みのワイン1杯1200円も躊躇なく飲む若者たち
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 9時0分
-
5PAULの「3080円・高級モーニング」超正直な感想 フランス発ベーカリー・カフェチェーンの実力は?
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください