韓国、社会的距離規制を延長 秋夕の連休控え

　９月３日、韓国政府は、今月下旬の秋夕（中秋節）の連休を控え、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、社会的距離を確保する規制を数週間延長すると発表した。写真は社会的距離を取りながら休憩する人々。ソウルで昨年９月撮影（２０２１年　ロイター／Kim Hong-Ji）

［ソウル　３日　ロイター］ - 韓国政府は３日、今月下旬の秋夕（中秋節）の連休を控え、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、社会的距離を確保する規制を数週間延長すると発表した。

金富謙首相によると、ソウル首都圏では最も厳しい「レベル４」の規制、その他の地域では「レベル３」の規制が１０月３日まで適用される。

ただし、２１日の秋夕を含む週には首都圏のレストランやカフェが営業時間を１時間延長することや家族が最大８人まで集まることを認めるとした。

韓国疾病予防管理庁（ＫＤＣＡ）は、２日の新規感染者が１７０９人だったと発表した。このうち市中感染者は１６７５人だった。累計の感染者は２５万７１１０人、死者は２３０８人。

保健省は現在の感染拡大局面が９月上旬にピークを迎え、１日当たりの感染者が２３００人に達する可能性があるとみている。これまでの過去最多は８月１１日に報告された２２２３人。

クォン・ドクチョル保健相はブリーフィングで「秋夕の連休前後に人の移動が増えることで、感染者が急増することを懸念している」と述べた。

連休の８人までの集まりは少なくとも４人がワクチン接種を終えていることが条件となる。首都圏では家庭での集まりに限定される。

同相は秋夕までに人口５２００万人の７０％にワクチンの１回目を提供し、９月末までには人口の半分の接種を完了させる計画だとした。

１回目のワクチン接種を受けた人は現時点で人口の約５８％、接種を完了した人は約３３％となっている。