タイのデジタルウォレット策、ＧＤＰ5％相当の波及効果期待＝首相

Panu Wongcha-um

[バンコク ３日 ロイター] - タイのセター首相は３日、草の根から経済を刺激すると述べ、デジタルウォレット政策が来年の国内総生産（ＧＤＰ）の５％に相当する波及効果をもたらすとの見通しを示した。

これは１６歳以上の国民がデジタルマネーの形で１万バーツ（２６９．４７ドル）を受け取り、地元で消費するという５６００億バーツ（１５０億ドル）規模の政策。選挙戦でタイ貢献党が掲げた主要な公約だが、実施方法や財源についてはまだ詳しく説明していない。

首相はまた、地元紙主催のフォーラムで、ハイテク・高技能産業への投資を誘致し、欧州連合（ＥＵ）などとの自由貿易協定を目指していると述べた。

持続可能性を重視した投資の誘致や排出に関する法律の制定に加え、エネルギー源を多様化し、より多くの再生可能エネルギーを電力ミックスに取り入れる動きが進行中とも述べた。