英情報通信庁、アマゾンとＭＳの独禁法違反問題で5日に最終報告書

Martin Coulter　Foo Yun Chee

[ロンドン ３日 ロイター] - 英国情報通信庁は５日、国内のクラウドコンピューティング市場におけるアマゾン・ドット・コムとマイクロソフトの独占禁止法違反問題に関する調査の最終報告書を公表する。

同庁は４月の中間報告で、本格的な調査を英競争・市場庁（ＣＭＡ）に委託することを検討すると表明しており、最終報告書でもこの方針が盛り込まれる見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

中間報告では、クラウドコンピューティング市場でのユーザーのプロバイダー乗り換えを阻む技術的制約やユーザーを囲い込むための料金割引などの問題点が指摘され、より小規模なプロバイダーの参入が難しくなっているとの見解が示された。

英クラウドコンピューティング市場は、アマゾンとマイクロソフトの合計シェアが６０―７０％に達し、これに次ぐアルファベット傘下グーグルの１０％弱を大きく引き離している。