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ステランティス、米労組との合意で大幅賃上げや数十億ドル投資へ

ロイター / 2023年11月3日 14時28分

  全米自動車労働組合(UAW)は2日、クライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスが労働協約の暫定合意に基づき、イリノイ州で32億ドルの電池工場を新設し、新たな中型トラック工場に15億ドルを投資すると発表した。写真はUAWのショーン・フェイン委員長。ミシガン州で9月撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)

David Shepardson

[2日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)は2日、クライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスが労働協約の暫定合意に基づき、イリノイ州で32億ドルの電池工場を新設し、新たな中型トラック工場に15億ドルを投資すると発表した。

UAWのショーン・フェイン委員長が合意の詳細を明らかにした。合意には25%の賃上げや退職手当などの改善が含まれており、期間は2028年4月まで。

組合幹部はこの日、労働協約に関する投票に向け、組合員に合意書を送付することで一致した。投票には約2週間かかる見通し。

ステランティスは時間給従業員に会社補助によるリースプログラムも提供する。米自動車メーカーがホワイトカラー従業員に提供しているプログラムに似たもので、より手頃な価格で新車を入手できるようにするという。

ステランティスは労働者の投票を待つとしコメントを控えた。

UAWによると、同社は2月に操業を停止したイリノイ州ベルビデアの組立工場を再開する。2027年に年間8万─10万台の中型トラックの生産を開始し、28年には合弁パートナーとの32億ドルの電池工場をオープンする。

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