米アフリカ通商関連法ＡＧＯＡの改定望む＝ブリンケン国務長官

ブリンケン米国務長官が３日、米国とアフリカの主要な通商政策のアフリカ成長機会法（ＡＧＯＡ）に関し、議会と協力して内容を改定したいとの意向を示した。２日撮影（２０２３年　ロイター/Jonathan Ernst/Pool）

［ヨハネスブルク　３日　ロイター］ - ブリンケン米国務長官が３日、米国とアフリカの主要な通商政策のアフリカ成長機会法（ＡＧＯＡ）に関し、議会と協力して内容を改定したいとの意向を示した。ＡＧＯＡを巡って南アフリカ・ヨハネスブルグで協議している米政府当局者とアフリカの通商担当大臣に向けたビデオメッセージで言及した。

２０００年に成立したＡＧＯＡは条件を満たす国からの輸入に対して無関税の特恵待遇を与えている。２５年９月で失効するため、３回目の延長に向けて協議を進めている。

アフリカ諸国は企業や投資家を安心させるため、内容を変更せずに早期に１０年間の延長で合意することを求めている。

米議員はＡＧＯＡがアフリカでの中国の影響力に対抗する上で極めて重要とみなし、超党派の支持を表明してきた。内容を更新する必要性を巡っては意見が分かれている。

米上院は早期のＡＧＯＡ更新を目指しており、バイデン大統領は再承認を全面的に支持すると述べている。

米通商代表部（ＵＳＴＲ）のタイ代表は、アフリカの通商担当大臣に対して「私たちは米国とアフリカの通商に関してより強力で新しい、前向きなビジョンを形成する機会があるとみている」と語った。