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韓国、東岸沖に莫大な石油・ガス埋蔵か 尹大統領が探査掘削表明

ロイター / 2024年6月3日 13時0分

 6月3日、韓国の尹錫悦大統領(写真)は、同国の東岸沖に莫大な石油・ガスが埋蔵されている可能性があることが分かったとして、探査掘削を許可したと表明した。写真は5月韓国ソウルでの代表撮影(2024 ロイター)

[ソウル 3日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は3日、同国の東岸沖に莫大な石油・ガスが埋蔵されている可能性があることが分かったとして、探査掘削を許可したと表明した。

専門家らの調査を経て、この海域に140億バレルもの石油・ガスが埋蔵されている可能性が「非常に高い」と説明。記者会見で「産業通商資源省が東海の深海探査のために掘削を進めることを承認した」と述べた。

掘削プロジェクトには5000億ウォン(3億6250万ドル)の費用がかかる見込み。年末近くに開始され、来年前半に結果が判明する予定だという。

尹氏によると、韓国は1996年に一連の石油・ガス探査を開始し、約450万バレルの埋蔵ガスを確認。その商業開発は2021年に完了した。

新たな埋蔵が確認されれば、国内で消費される29年分のガスと4年分の石油を賄える可能性があるという。

尹氏の発表後、エネルギー関連株は急騰。SKイノベーションは10%以上上昇、韓国ガス公社は値幅制限いっぱいの30%高を付けた。SKガスは17%以上、値を上げている。

安徳根産業通商資源相は、埋蔵量の4分の3はガス、残り4分の1は石油と推定されると述べた。商業生産は2035年を目標としているという。

産業通商資源省の関係者は、韓国ガス公社が掘削を主導し、油田の規模を見極める予定だと述べた。関係者は、掘削には最大10本の油井が必要で、1本当たり1000億ウォンの費用がかかる可能性があると述べた。

韓国は化石燃料資源がほとんどなく、石炭や石油、天然ガスのそれぞれ1%を除く全てを輸入している。経済協力開発機構(OECD)のデータによると、韓国は日本に次いで世界第2位の液化天然ガス(LNG)輸入国であり、石油輸入国としては第5位である。

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