ラニーニャ現象、中南米はハリケーンと干ばつの恐れ 専門家指摘
ロイター / 2024年7月3日 12時29分
7月2日、気象専門家は2日、中南米およびカリブ海諸国は、ラニーニャ現象の到来に備えるべきだとの見解を示した。写真はラニーニャ現象で干上がったナバロ潟湖で見つかった魚。アルゼンチンのブエノスアイレス州で2022年12月撮影(2024 ロイター/Agustin Marcarian)
Juana Casas
[サンティアゴ 2日 ロイター] - 気象専門家は2日、中南米およびカリブ海諸国は、ラニーニャ現象の到来に備えるべきだとの見解を示した。ラニーニャ現象が発生すると、大西洋ではハリケーンが非常に活発化し、さまざまな気候変動が起きる。
世界気象機関(WMO)は、ラニーニャ現象の発生に伴う気候変動に関するオンラインセミナーを開催した。2024年の大西洋ハリケーンシーズンで最初のハリケーン「ベリル」は、5段階評価で最も勢力が強いレベル5に達しており、カリブ海東部を横断している。
ラニーニャは、太平洋赤道域の中部と東部の海水温度が平年より低くなる現象。洪水や干ばつに加え、カリブ海ではハリケーンが発生する頻度が増える。
専門家によると、南米では、ラニーニャ現象で2020年と23年に発生した記録的な干ばつに再び見舞われる可能性が高いと指摘している。
中南米では、ラニーニャとエルニーニョ現象が発生すれば、熱帯太平洋の海面が暖められ、太平洋上空のジェット気流に影響が及ぶ可能性がある。そうなると、小麦、コメ、トウモロコシなどの作物に被害が及び、地域経済に大きな影響が及ぶことになる。
いずれの現象も9─12カ月続き、2─7年周期で発生するが、周期は一定していない。
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