米ＨＰ、英社買収に絡む不正会計訴訟を継続 首謀者の起業家死亡でも

　米情報技術（ＩＴ）大手ヒューレット・パッカード（ＨＰ）は２日、業務用ソフト大手の英オートノミーの買収に絡む不正会計訴訟について、首謀者とされる起業家のマイク・リンチ氏が先月死亡したが、同氏に対し最大４０億ドルの損害賠償を求める裁判を継続すると発表した。写真はＨＰのロゴ。ニューヨーク証券取引所で２０１９年１１月撮影（２０２４年　ロイター／Brendan McDermid）

[２日　ロイター] - 米情報技術（ＩＴ）大手ヒューレット・パッカード（ＨＰ）は２日、業務用ソフト大手の英オートノミーの買収に絡む不正会計訴訟について、首謀者とされる起業家のマイク・リンチ氏が先月死亡したが、同氏に対し最大４０億ドルの損害賠償を求める裁判を継続すると発表した。

ＨＰは２０１１年にオートノミーを１１１億ドルで買収したが、１２年には同社で大規模な不正会計が見つかったと公表。不正を主導したとしてオートノミーの共同創業者であるリンチ氏に５０億ドルの損害賠償を求める訴訟を起こした。

ＨＰは２０２２年にリンチ氏に対する民事訴訟に勝利したが、英高等法院は賠償額をＨＰの要求額から引き下げた。

リンチ家の広報担当は現時点でコメントはないと述べた。

リンチ氏が乗った豪華ヨットは今年８月、イタリア南部シチリア島沖で沈没し、リンチ氏は死亡した。