米テスラ、中国で6人乗り「モデルＹ」生産へ 来年終盤＝関係筋

　９月３日、米電気自動車（ＥＶ）大手テスラが２０２５年終盤から中国でクロスオーバーＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）「モデルＹ」の６人乗りの生産を計画していることが、２人の関係者の話で分かった。２０２３年２月撮影（２０２４年　ロイター/Florence Lo）

[上海 ３日 ロイター] - 米電気自動車（ＥＶ）大手テスラが２０２５年終盤から中国でクロスオーバーＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）「モデルＹ」の６人乗りの生産を計画していることが、２人の関係者の話で分かった。

上海工場でのモデルＹの生産２桁増に向け、準備を進めるようサプライヤーに要請したという。

テスラは現時点でコメント要請に応じていない。

上海工場は拡張に向け当局の承認待ちとなっており、生産台数をどのようにして増やすのかは明らかではない。

テスラは２０年にモデルＹを発売。ロイターは以前、「ジュニパー」と名付けられたプロジェクトで改良が進められていると報じた。

関係者によると、その改良型は５人乗りで、当初予定されていた今年ではなく来年初めに投入されるという。

６人乗りを追加する計画は競合する中国勢からの圧力を浮き彫りにしている。

モデルＹは中国で最も売れている車種で、１─６月の販売台数は２０万７８００台だったが、ＢＹＤ（比亜迪）のセダン「海鷗（シーガル）」が追い上げを見せている。

テスラは米国で７人乗りのモデルＹを販売しているが、関係者は３列目が窮屈なため中国では不人気だろうと語った。